「日々の当たり前の有難さ」

朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」が始まりましたね。今は、主人公の就職先として、森林組合が舞台になっています。ご覧になっている方はお分かりかと思いますが、先週の放送ではヒバのお話が出てきました。物語の中でも説明されていた通り、ヒバは抗菌性や耐久性に優れており、寺社仏閣の建築材料によく使われ、有名な中尊寺金色堂にも使われています。そのヒバの愛称は「あすなろ」。
「明日こそはヒノキになろう」という意味だそうです。ヒバはヒノキに憧れていたんですね。

ところで、そのヒノキ、ヒバ、そしてスギといった針葉樹林は、広葉樹林に比べて保水力が少ないといわれています(地域によって差あり)。その理由は様々ですが、われらが京北の山も室町時代から始められたと言われる北山杉などの植林による人工林が多く、山には水が少ないようです。

京北堂が今取り組んでいるプロジェクトの一つに、山からの水を利用出来るか、模索しています。その利用の仕方で、住む人に豊かな生活を提供出来たり、大雨による水害を最小限にとどめる方法などがおのずと関係してきます。

木の事、森林のこと、水のこと。自分たちが必要として初めて気が付くことは多々あります。それでも、身近なところで問題が起こって初めて直面する現実、それこそがキッカケです。

大きな事を成し遂げることは誰にでも出来ることではありませんが、直面したことを解決することで周りの人達に豊かさや幸せを少しでも提供することが出来れば、それもまた素晴らしい事ではないでしょうか。

そして模索は続いていく。

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